私たちが実行したこと

Labor Optimization and Productivity(労働生産性向上)

Strategic Sourcing(戦略的調達)

クライアントは米国系PEファンド及び日系PEファンドのポートフォリオ企業である大手飲料製造企業。PEファンドは大手飲料会社の株式をTOBにより取得し、数年後のIPOに向けてPL改善を行うが収益性が向上していない状況が続いた。

PL改善活動の一環として、他社コンサルを用いて製造工場における原価削減診断を実施、10億円程度の削減余地があると評価された。一方で、この原価削減の実行は現場任せであったため実効性に乏しく、削減額は数千万円規模に留まり、失敗に終わった。

そこで、株主であるPEファンドおよびクライアントは、より実効性のある原価削減を目的とし、より具体性の高い低減と、現場に入った実行を企図してアリックスパートナーズへ依頼。アリックスパートナーズは、製造工場における原価と、工場および本社の人員削減によるEBITDA改善プロジェクトを実施した。原価低減効果として、クライアントの当初希望削減額である9.8億円を目指すこととした。

以下の5つのモジュールにより、EBITDA改善施策を検討。3カ月の初期診断フェーズにより、各コスト費目に対して改善施策案と見込効果を検討した。

1)原料/材料費、製造委託費の削減
2)製造経費の削減(電力費、警備保障費、交際費など)
3)SKU最適化
4)製造工程改善による廃棄ロス削減
5)労働生産性向上(本社を含む人員の最適化)

5モジュールにおける各施策により、対前年度比でベース2.5億円、マックス7.8億円のEBITDA改善機会を導出した。その後の2週間で実行スケジュールを立案した

1)、2)では、仕様変更、新規サプライヤーの導入、価格交渉の3施策を軸にコスト削減を検討。3)では、経営判断によりSKUの削減は行わず、卸価格の値上げによる利益改善を実施。テストマーケティングも実施。4)では、アリックスが起用したエキスパートと協業し、競合における取組状況を調査、改善施策を実施。5)では、全社で早期退職制度を導入し、人員削減を実行。

7カ月の実行フェーズの結果、対2019年度比で5.9億円のEBITDAの改善を実現した。モジュール別の改善効果は下記の通り。

1)原料/材料費、製造委託費の削減:1.1億円
2)製造経費の削減:0.6億円
3)SKU最適化:0.2億円
4)製造工程改善による廃棄ロス削減:0.2億円
5)労働生産性向上(本社含む人員最適化):3.7億円

実行フェーズでは急激な物価の高騰、円安の進展、海上物流の混乱があった。モジュール1)、2)においては値上げ要請の中でのプロジェクト推進であり、今後も原価の上昇は避けられない状況にある。

外部環境の大幅な悪化による値上げ要請が続く中、多くの困難を乗り越え、一定の成果を出したことについて、クライアントおよび株主から評価を受けた。また、クライアントは、今回のコスト削減活動を記録し、仕組み化したことで、継続的に社内で活用することが可能になった。

5.9億円

のEBITDA改善を
1年未満で実現


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