私たちが実行したこと
・収益改善
・オペレーティングモデルの見直し
クライアントは日本企業の北米子会社であり、北米市場において自動車、オフハイウェイ車両、産業機器向けに鋳物部品を製造・販売している。特にミッションクリティカルな部品の設計・製造に強みを持ち、北米で生産される自動車および非自動車用産業機器において高いシェアを誇る。顧客基盤は数百社に及び、長期的かつ多様な取引実績を有している。
プロジェクトを依頼された当時、同社は約2,500億円の売上を計上したものの、130億円の赤字を記録。コロナ禍の影響もあり、売上成長(トップライン)と収益性(ボトムライン)の両面に課題を抱えていた。これを受け、同社の経営陣は事業全体の抜本的な見直しと収益改善を目的として、アリックスパートナーズを起用した。
アリックスパートナーズは、生産計画、調達、製造、物流、販売、コーポレートなど事業全体を対象に評価を実施。18カ月にわたり現地に常駐し、組織としての動き方を再定義する「オペレーティングモデル」の見直し含め、ハンズオンで様々な改善施策を立案・実行した。
主な施策は以下の通り:
- 顧客とビジネス/製品ミックスの最適化
- 戦略的な価格設定/プライスモデル構築
- 工場オペレーション最適化
- オペレーティングモデル(組織・ガバナンス・レポートライン・人員配置等)の再構築
- 労務費最適化、生産性最適化
- 調達コスト削減
- 工場フットプリント最適化
- 運転資本最適化
18カ月間のハンズオン支援により、年間130億円の赤字から、60億円の黒字への転換を実現した。従業員への昇給を実施するなど、収益性改善がステークホルダー全体にも還元された。