Tokyo Office Director Interview: Hiroyuki Shimizu
Interview
社員インタビュー
Vice President
矢嶋大貴
Daiki Yajima
入社年月:2021年11月
経験領域:食料・農業分野での事業投資、事業再生
出身地:東京都
出身校:慶應義塾大学経済学部
特技:レスリング
趣味:散歩、読書
考える力とチームワーク、精神的なタフさを
高校と大学の7年間、レスリングに打ち込んでいた矢嶋大貴さん。今でも仕事で気分転換が必要なときはジムまで走り、スクワットなどに励む。
「机に長時間向かっていると、やらなくていいことをしていることに気がつくことがあります。そんなときは黙々と体を動かすと『本当にやらなくてはいけないこと』に集中できるようになる。頭がスッキリ整理され、アイデアが降ってくることもあります」
コンサルティングでは複雑な問題を解こうとするため、頭はとても疲れるという。ときにはクライアントと意見が衝突することもあり、メンタル的にもハード。それでもこの仕事に強いやりがいを感じている。
「歯車の噛み合っていなかった企業に自分たちが入らせていただくことで、良い方向に回り始めたときには嬉しいです。『失敗できないこの局面では、アリックスさんでなければ難しかった』と評価していただけることも喜びにつながります」
前職は新卒で入った商社。前半は輸入と国内営業を担当し、その後はオーストラリアの穀物会社への出向や事業会社のバリューアップなどを経験する。
「共通しているのは、担当した事業がほとんど業績不振だったことです。例えば、オーストラリアの穀物会社は業績不振企業で、最終的に売却することになりました。直前の2年間出向していて、1年目はリスクマネジメント部門で働きました。穀物は市場商品で毎日価格が変動しますが、農家から小規模で買い付ける一方、船で大量に販売するという仕入・販売時期のミスマッチがあり、そのリスク管理が重要でした。2年目はトレーディング部門に移り、価格動向の分析や需給見込みの作成などを担当しました」
食料・農業分野での事業再生で培ったグローバルな実務経験と、課題を抱える企業の財務・データ分析とそれに基づく戦略立案、実行。こうした経験が現在のコンサルティングに生かされている。
緊急性が高く、インパクトが大きい課題に取り組む
新卒で商社を選んだのは「自分で仕事をつくっていくところが楽しそうだと感じた」のが理由だった。
「小さいころ『運動会の徒競走は走りたくない』と、自分が納得できないことはやらない子どもだったそうです(笑)。反対に、自分が納得したことは言われなくてもとことんやる。人に言われたことをやるより、自分で考えて行動するのが好きな性格です」
異業種の外資系企業への転職には「なんとかなるだろう」と楽観的だった。アリックスパートナーズ入社後の定期フィードバック面接でMDのひとりに言われた「うまくいっているときほどクオリティへのこだわりを忘れないでください」という言葉を覚えている。
「プロジェクトが成功に向かっていても、そこでひと段落せずに『もう一歩進めるために何ができるか』を考えるようにします。そこで大切なのは、アリックスらしさである『When It Really Matters』という言葉。様々な課題が浮上しても、私たちがやるべきなのは、あくまでも緊急性が高くてインパクトが大きい課題です」
他のコンサルティングファームとの違いについて、矢嶋さんは「スピード感と短期的な成果へのコミットメント」を挙げる。
「細かい数字の精緻化にこだわるのでなく、スピードと実行にコミットするのがアリックスパートナーズです。アクションに関係ない部分には時間をかけず、むしろ現場の納得感やキーパーソンの合意、実行に向けての障壁除去に注力します」
そんなアリックスパートナーズには、どんな人物像が向くのだろうか。
「1つ目は『考えるのが好きで、知的好奇心があること』。私たちの武器は『頭』なので、考えることが苦手だとつらいです。2つ目は『チームの力を活かせること』。ひとりで考え抜くのも良いですが、どうしてもアウトプットの質には限界があります。プライドが高すぎず、部下にもリスペクトを持って接し、意見を活用できることが重要です。3つ目は『メンタルの強さ』。頭が良くてチームの力を使えても、コンフリクトにしっかり向き合い、言うべきことを言い切れないと実行に結びつきません。これら3つのうち、1つか2つを持つ人は多いですが、3つとも揃っている人材は貴重です」
最後に、東京オフィスへの入社を検討する方に、矢嶋さんからメッセージをもらった。
「コンサル以外の職種からでも、頭を使うのが好き、チームの力を使える、精神的にタフという素養がある方は、この会社にフィットすると思いますし、活躍できるはずです。メガコンサルと比べて規模が小さい会社に来るからには『この場所では誰にも負けない』というプラクティスをつくる気概を持った方がいいと思います」